好きだと伝えたくて。
すると、そこに記されていた日付は何故か七年前のもので。


どういうことだ?


周りを見渡してみると、そういえば景色もあの頃のものだ。



「……」



俺は、夢でも見てんのか?


何度も目を擦ってみるけれど、目の前の景色も俺の格好も変わることはなく。


ベタだけど、頬をつねってみてもめちゃめちゃ痛くて思わず顔をしかめる。



「なんなんだよ……」



どうしていいのかわからず、呆然とその場に立ち尽くしていると、後ろから声をかけられた。
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