イジワル男子の甘い声
「そうと決まれば作戦決行だ!双葉ちゃん!」
「えっ?!ちょ、まだ食べてないです!」
「じゃあ、食べてる間によく聴いて。双葉ちゃんはこれから、優作が双葉ちゃんに落ちるように頑張らなきゃ行かないんだからね」
いやいやいやいや、話が飛びすぎやしませんか先輩。
私はまだ一言も柏場のこと…す、す、だなんて言ってないんだから。
でも…。
ノアが言うように、私に柏場を変えることができるのなら。
閉ざしてしまった心を開けることができるなら。
そうしたい。
ちゃんと見たい。
一度でいいから。
柏場の笑った顔。
「俺の手にかかれば、優作だって、すぐに双葉ちゃんにメロメロだ」
ノアはドヤ顔でそういいながら、なにやら誰かに電話をかけ始めた。