イジワル男子の甘い声
「いいよ…止めらんなくなっても」
「……はぁ…」
「ゆ、勇気出して言ったんだから、ため息つかないでよ!は、恥ずかしいじゃんっ」
「アホ」
「ガリ勉」
「ブス」
「なすび!」
はぁ…全然悪口になってねぇ。
「何回だって言ってやるよ、バーカ」
気付けば双葉をソファで押し倒していて、お互いの吐息がかかる程近い。
俺は、片方の口角だけクイッとあげてから、彼女の唇を再び奪う。
少し長くなると、すぐに声が漏れるから、そのたんびに俺の理性なんてどっかいっちゃいそうになるけれど。
「ふっ、続きは、お前がダイガクセイになってから」
もっとじっくりイジワルしてやる。
「っ、つ、続きとか意味わかんないし!変態!優の変態!ムッツリすけべ!バカっ!」
「バカは心外だ。バカに言われたくない。止めらんなくなってもいいって言ったのどこのどいつだよ。俺はそんなに甘やかさないから」
「うっ。時間を巻き戻したい。バカ以外は反論しないんだ…」