花と君といつまでも(完結)
ー水原sideー

居酒屋に着くと彼女はきちんと宮崎の隣に座った。

それでいいはずなのに なぜかモヤモヤする。

「水原さんって〜彼女いるんですか?」

「あ〜!私も知りた〜い!」

心のなかで舌打ちはしたが、一応この女達も部下であり大事な中まだ。

ぞんざいに扱うわけにはいかない

「いないですよ」

「え〜じゃあ立候補しちゃおうかな〜」

「ずるい!私も私も〜」

うるせぇなこの女達
ここにいる人達含め、この会社にいる大勢は俺の親父がここの社長な事を知らない。

だから、俺は政略結婚させられることも何も知らない

こんな女が言い寄ってくるならいっそのこと

「康ちゃ〜ん」

康ちゃん?

確かにあの女の声がした


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