花と君といつまでも(完結)
ー紫苑sideー

あの後少し休んで車で送ってもらった

企画はひと段落しているため私は元のお花屋さんに戻った

「紫苑ちゃん ボーッとしちゃって どうしたの?」

「ハルヒさん」

そうだ ハルヒさんに何も報告してなかった

「実は...」

依頼人があのエゾギクの男だったこと
アルコールを飲んでしまったこと
起きたら彼の家で女の人に手当してもらったこと

細かく全てをハルヒさんに話した

「紫苑ちゃん...アルコールってもしかして彼に話したの?」

「いえ、女の人にはバレてましたが 彼は何も知らないと思います」

「そう」

ハルヒさんが言っているのは私がアルコールが飲めない理由だろう


「やっぱ、運命で決まっているのよ」

運命か...

「ねぇ紫苑ちゃん、彼に恋してるでしょ
あれからボーッとしてることも増えたし」

水原さんに、恋か でもダメなんだって


「我慢しようとしてない?
別に恋くらい自由なのよ?何よ別に いいじゃない」

そっか、好きになるだけだもんね
付き合うとかそう言う段階じゃない

彼とどうこうしたいじゃない
あれからボーッと彼の事を考えてしまう

あ、それに 彼には麗華さんがいる

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