花と君といつまでも(完結)
「あぁ、いや、特に話はないんだ」

「と言いますと」

「お前に会いたかった」

嘘…
水原さんからそんなこと聞けるなんて夢にも思ってなかった
また顔真っ赤になってるかも

「私も、話したかったです」

水原さんは何も言わず横向いてしまった


「そうだ、あのこの前助けてくださりありがとうございました」

「お前アルコール弱いんだな驚いた
宮崎も使い物にならないし 悪かったな 勝手に俺の家につれてって」

「いえ、とんでもない 本当にありがとうございました」


そこからは宮崎さんの話をしたり、企画の今の状況を話したりあっという間に時間が過ぎた

「そろそろ帰るか」

「そうですね」


「譲二さん ご馳走様でした!!」

「いくらですか?」

やっぱそうだよね、水原さん払ってくれちゃうよね なんか苦手だな〜奢ってもらっちゃうの


「あら、今回はタダでいいわよ」

「いやでもそんなわけには」

譲二さん何言ってるの 水原さんに甘すぎ

「いいからいいから はーいバイバーィ」


帰り際にボソッと譲二さんから
“今度詳しく話聞くから。それと、彼とのデートはいつもここにしなさいね”
と言われた。その目は獲物を狙うライオンのようだった。

譲二さん…本当にキャラぶれしてるって
おネエだったの?今まで全然知らなかったよ

< 33 / 93 >

この作品をシェア

pagetop