花と君といつまでも(完結)
翌日会社に行くと、きっと準備されていたであろう展示会の物がぐちゃぐちゃに荒らされていた。


「水原さん、これ」

「あぁ、誰がやったかはわからないがこれでは間に合わない。ドレス達は傷はついていないし大丈夫だ。ただ花がな」


そこには無残にも花びらが落ち、茎は折れた花たちが沢山いた。


私が厳選して用意した可愛い花達がこんなことになったのが耐えられなくて涙が出そうになった。

「...ひどい」

「すまないが宮崎と協力して花をどうにかして欲しい。来週の展示会に間に合いそうか?」

「全力を尽くします。」


展示会は来週でも3日後には社長らが見に来るため70%はおわらせなければいけない


不安に思っていると、宮崎さんが私の方に来た

「おはようございます矢崎さん。あの後大丈夫でしたか?」

そうだった宮崎さんと会うのはあれ以来だ。
連絡先も知らないし 心配かけちゃったな

「大丈夫ですよ それより酷いですねこれ」


「...そうですね
俺どうしたらいいですか?」

「すべての業者に電話をかけて、必要な分のお花を集めるしかないと思ってるの」

「了解」


連絡先の書いた紙は何枚もある
業者も何百とある。
これだけあれば足りるはず
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