花と君といつまでも(完結)
「...ちゃん!紫苑ちゃん!」


「え!?は!?あ!いらっしゃいませ!!」

「どうしたの?心ここにあらずだけど」

「すみません」



あれからというものエゾキクを見ると彼を思い出してボーッとしてしまう。


ん?まって?私...

「謝らなきゃ!!!」

「は!?紫苑ちゃん?大丈夫?w」

そうだ謝らなきゃ 私誰かも知らない人にいきなりビンタしちゃったんだった

すっかり頭から抜けてた

でもどうしよう…
連絡先どころか名前も知らない


「ハルヒさん」


「ん?なに?」

「連絡先も名前も知らない人に会うにはどうしたらいいの?」


「ん〜長年の経験から言わせてもらうと、運命なら会えるかもね 恋愛じゃなくても全ては運命」



運命...



「って紫苑ちゃんまさか恋?」


ハルヒさん...ニヤニヤしてる。


「んなわけないですよ!それに…」

私は黙って俯いてしまった


「あ、ごめんそうよね でも、好きに恋くらいしたって私はいいと思うよ」



はぁ.またハルヒさんに気を使わせちゃったな


あれが一目惚れなみたいな事くらいはわかっていた。
けど、私は恋なんて出来ない。してはいけない。




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