花と君といつまでも(完結)
そして、展示会までろくに目も合わせず。
話もしないように避けた。

「おい佐久良何故逃げる」

「すみません」

私はまた逃げた。
話すのが怖いから。もう、これ以上好きになっちゃダメだから。






展示会は大盛況に終えた。
他の人はお疲れ様会を開いているそうだ。

私は行く気もなく断わり
誰もいない展示会を見ていた

朝の展示会とは違い、月の光に照らされたウエディングドレスはまた違う顔をしていた。


私はウエディングドレスを着ることも無いまま死ぬんだな


「着てみるか、佐久良」

「水原さん...」


誰もいないと思っていた会社に水原さんがいた
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