花と君といつまでも(完結)
「紫苑...お前どこにいたんだよ
ずっと、ずっと探してた。お前を一日も忘れた日なんてない。」


この香り...
落ち着く声...



「...水原さん?」



「なぁ俺を置いてどこに行ってたんだよ
家に行ったらもうお前がいた形跡もなかった。
花屋にも、anceFrにも行ったけど2人は何も教えてくれなかった」


「ごめんなさい」


暖かい何かが私の肩を濡らした



もしかして...水原さん泣いてる?


「まって、水原さん結婚式は?」


「なんでそれ...」

背中から水原さんが笑ったのがわかった

「そんなの逃げてきたに決まってるだろ
この日のために日にちを変えようともした。婚約破棄も試みたが全てダメだった」


「なぁ、紫苑の顔が見たい」


私達は、1ヶ月ぶりに顔を合わせた。


たった1ヶ月なのに何年も何十年もこの日を待っていたような、すごく長いものに感じた
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