記憶の中の想い
俺は…このままでいいのだろうか

事件の事は…正直怖くて思い出したくない

だけど…

「母さん?」

「分かりました。伺います…」

電話?

「母さん?出掛けるの?」
「ちょっと…お買い物行ってくるわね」

また何か隠してる…

「気をつけて」
「行ってきます」

母さんは電話の後すぐ出かけて行った

俺は何気なくテレビをつけた

『先日。通り魔事件の容疑者が送検されました』
『容疑者は終始笑っていて…』

こいつは…

『はぁぁぁ。はぁぁぁ。キミ本当に男の子?』
『かわいいね…』

こいつはあの時の…
写真じゃわからなかったけど…俺はやっぱりあの時…
この笑い顔…知ってる
やだ…怖い…怖い…

俺は恐怖でテレビを消せなかった
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