記憶の中の想い
「ハル。本当に平気か?」
「隠されてる方が辛いよ」
「そっか…」
未樹は俺に制服と鞄を見せてくれた
制服も鞄も生々しい現実を物語っていた
「これは俺の携帯?」
鞄に入ってた携帯には、何件も着信とメールが入ってた
「あの日はハルは。俺と買い物に行くはずだったんだ」
「買い物?」
「もうすぐおばさんの誕生日だからって。でも俺は彼女を優先させてしまった…」
「彼女…」
そう言えば彼女がどうとか…
その辺り…はっきり思い出せない…
「通り魔がこの辺りに出るからって。学校でも注意するよう言われてたんだ」
「なのに俺は。ハルを1人にしてしまった…」
「まさか強姦されてるなんて…」
未樹はとても辛そうに話をしてくれた
「ハルが酷い目にあってる時に。俺はのんきに彼女といたんだ…」
「ハル…本当にごめん」
「なんで?未樹は何も悪くないじゃんか」
未樹は悪くない
「俺のせいでハルは…」
「未樹のせいじゃない。謝んないでよ」
「なんで?責められて当然な事したのに」
「未樹を責めるなんて。俺の方こそごめん」
「俺がボケっとしてたから…」
未樹を責めるなんて絶対出来ない
未樹も両親も俺のせいで苦しんでる
「生きてて…ごめん…」
俺はついボソッと口走ってしまった
なんで生きてたんだろう…
「バカっ」
未樹は俺を強く抱きしめた
「頼むハル。そんな事二度と言わないでくれ」
「絶対死のうなんて考えるなよ」
俺は未樹の腕の中で、泣きながら何度も頷いた…
「隠されてる方が辛いよ」
「そっか…」
未樹は俺に制服と鞄を見せてくれた
制服も鞄も生々しい現実を物語っていた
「これは俺の携帯?」
鞄に入ってた携帯には、何件も着信とメールが入ってた
「あの日はハルは。俺と買い物に行くはずだったんだ」
「買い物?」
「もうすぐおばさんの誕生日だからって。でも俺は彼女を優先させてしまった…」
「彼女…」
そう言えば彼女がどうとか…
その辺り…はっきり思い出せない…
「通り魔がこの辺りに出るからって。学校でも注意するよう言われてたんだ」
「なのに俺は。ハルを1人にしてしまった…」
「まさか強姦されてるなんて…」
未樹はとても辛そうに話をしてくれた
「ハルが酷い目にあってる時に。俺はのんきに彼女といたんだ…」
「ハル…本当にごめん」
「なんで?未樹は何も悪くないじゃんか」
未樹は悪くない
「俺のせいでハルは…」
「未樹のせいじゃない。謝んないでよ」
「なんで?責められて当然な事したのに」
「未樹を責めるなんて。俺の方こそごめん」
「俺がボケっとしてたから…」
未樹を責めるなんて絶対出来ない
未樹も両親も俺のせいで苦しんでる
「生きてて…ごめん…」
俺はついボソッと口走ってしまった
なんで生きてたんだろう…
「バカっ」
未樹は俺を強く抱きしめた
「頼むハル。そんな事二度と言わないでくれ」
「絶対死のうなんて考えるなよ」
俺は未樹の腕の中で、泣きながら何度も頷いた…