記憶の中の想い
「えっと。さっきはごめんな」
「こちらこそ…突然叫んだりして…」

この人…すごく寂しそうな顔してる
母さんも…涙目…

「あの…初めまして…ですか?」
「ごめんなさい。ちょっと混乱してて…記憶が…」
「大丈夫。俺はハルの友達だよ」

とも…だち。俺は…なにか忘れてはいけない事を…忘れた気がする…

「俺は佐伯…春樹です。って知ってます…よね。ははっ…あの…ごめんなさい」
「うん。大丈夫」

この人笑ってるけど。どこか寂しそうな…

「ははっ。ほんと…ごめんなさい」

俺はこの人の顔が見れなくて目をそらした

「本当に…俺…」

何が哀しいのか。何で思い出せないのか
辛くて苦しくて。俺はただ泣く事しか出来なかった…
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