彼女との愛の育て方
長い前髪に虚ろな目、蒼白い頰がまるで…まるで自分のようだ

どのくらい眺めていたのだろう、私は彼女に呼ばれているのにも気付かず写真に見入ってしまっていたらしい

二階だての家の二階の角の部屋に彼女の部屋があり、中々上がって来ない私を心配して玄関まで降りてきたようだ

「もう〜!桜ちゃん早く上がってきてよ〜
帰っちゃったかと思ったじゃん〜!」

「あ…ごめん…」

そう言って、部屋へ入った

ドアが開いた瞬間、私は固まった



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