【短】Virtual Reality
「だ、だってだって!助けてって聞いたもん。藍那の声で。藍那の心の声がそう言ったもん!」
「…もん、って…子供か…」
「えー?!突っ込むとこそこー?!」
「ちょっと、少しだけ整理させて…頭痛い」
「むぅ。大丈夫?」
那岐は、ソファーに座る私の前に相変わらず…ぺたっと座り込んで上目遣い。
よく見ると。
もふもふの尻尾と垂れた耳が付いてるように見える…。
そして、何よりも…癒やされる…。
って、そうじゃなくて。