未完成な恋 Ⅱ -好きの気持ち-
大好き
「あっ、僕お土産屋さん寄ってもいい?」
もう帰ろうか、そう言い出した時に凜空くんがそう言った。
「そうだね!私もみたい!」
私も、花代に何か買おうかなと思う。
...元気だしてもらったし。本人には言わないけど。
***
「はいこれ!」
それぞれがお土産を買ったあとのこと。
お土産屋さんから出てすぐの時に、凜空くんは小さな袋を差し出してきた。
「えっと...今日楽しかったからお礼に...」
チラチラとこっちを見て、恥ずかしくて俯く。それを繰り返してなんとか凜空くんは言った。
「ありがとう...」
突然のことすぎて上手く言えない。
同じところで買うんなら、私がお金払ったのに。