未完成な恋 Ⅱ -好きの気持ち-
「そうだよね!私もうらやましくなっちゃった!」
私が微かに感じていたこと、それが凜空くんと一緒だったことに、どうしようもなく胸が高鳴る。
好きな人と考えていることが一緒だった時、こんなにも嬉しい。
これだけで、生まれてきてよかったと思えるくらい。
「ごめん、それだけじゃなくて。」
「ん?」
凜空くんは言葉を続けようとする。
思わず私は聞き返した。
「かっこわるくてごめん。
あのね、僕、花澤さんが好き。」
──あぁ、こんなにも嬉しい。
考えてることだけじゃなくて、想いが繋がった時。
幸せは絶頂に達して。
「私も、凜空くんが好きだよ!」
お互いが最大級の幸せを感じられる。