未完成な恋 Ⅱ -好きの気持ち-
ふふ、花代ったらかーわいいの。
だから、花代が好きよ。
ドライなフリして純情なの。私よりもずっと。
「私も楽しかったよ、昨日」
私と花代と凜空くんと大翔の4人で一緒におしゃべりしながら教室に行く途中、花代が耳元でそう言った。
いつまでも純情な花代。
でも、そのまま逃がしはしないからね?
あの日集合に少し遅れたこと、お揃いのストラップがついていること、さっき顔が赤らんだこと。
全部教えてもらうから。