未完成な恋 Ⅱ -好きの気持ち-
花代は私のことを可愛いって言ってくれる。ほかの人もよく言ってくれる。
でもたまに、不安になる。
...魅力が無いみたい。
顔だけって言われてる気がする。
内面なんて、みんな知らないのに、どうしてそんな事が言えるの。
花代はともかく、ほかの人は内面なんて絶対見ていない。きっと、外側だけ。
ヴー、ヴー
マナーモードにした携帯が静かに音を立てる。
「見ていいよ」
そのままスルーしようとしたら、凜空くんがそう言ってくれた。
『心愛、あんた今日凜空くんとお出かけなんだって?河本くんに聞いたよ。
どうせ可愛いカッコしつつ不安がってるんだろうから私が言ってあげる
心愛、あんたは可愛いよ。
今日、しっかり楽しみなさいね』
...花代からだ。
三次元恋愛に興味が無いくせに、私のことに対してはこうやって首を突っ込んでくる。
私の大好きな、親友。
花代のおかげで元気でたよ。ありがと。
...ってか、いつの間に大翔と会話する仲になったの。今度会ったときに教えなさいよ?
『言われなくても分かってるよ(^^♪
花代も大翔と仲良くね(^_^)/~~』