消極的に一直線。【完】
「哀咲さん、」
私に視線を戻した大西さんが、高揚させた笑顔を向ける。
「今度、語ろうね!」
とても楽しそうに言う大西さんに、不安だった気持ちが吹っ飛ぶ。
だけど、語るって何を語るんだろう。
「ちょっとあんた達、雫を変な方向に巻き込まないでよ?」
倖子ちゃんが、呆れたように、大西さん達に向かってため息を吐いた。
「大丈夫。ただ興味があるだけだから」
「……大丈夫な気がしない」
そんなやり取りをしているうちに、一人、また一人と、クラスメイトが集合場所に集まってきて、颯見くん以外全員揃ったところでカラオケに移動になった。
私に視線を戻した大西さんが、高揚させた笑顔を向ける。
「今度、語ろうね!」
とても楽しそうに言う大西さんに、不安だった気持ちが吹っ飛ぶ。
だけど、語るって何を語るんだろう。
「ちょっとあんた達、雫を変な方向に巻き込まないでよ?」
倖子ちゃんが、呆れたように、大西さん達に向かってため息を吐いた。
「大丈夫。ただ興味があるだけだから」
「……大丈夫な気がしない」
そんなやり取りをしているうちに、一人、また一人と、クラスメイトが集合場所に集まってきて、颯見くん以外全員揃ったところでカラオケに移動になった。