消極的に一直線。【完】
――――……


「颯見はちょっと遅れるらしいよ」


「言い出しっぺなのになー!」



そんな会話を耳の端に聞きながら、ぞろぞろ歩くクラスメイト達に続いて、カラオケの部屋へ入った。



大人数用の部屋なのか、冬休みに倖子ちゃんと行ったカラオケの部屋とは全然広さが違う。



壁に沿って置かれた長いソファーにみんなが腰かけていく。



隣にいる倖子ちゃんに続いて私も腰を下ろした。



そのまた隣に、大西さん、笹野さん、佐藤さん、と続いていく。
< 229 / 516 >

この作品をシェア

pagetop