消極的に一直線。【完】
「じゃあ、二年九組クラス会開催しまーす!」


「若干一名遅刻だけどな!」



その声にみんながどわっと笑う。



「誰から歌うー?」


「やっぱ最初は男子でしょ」


「え、じゃあ俺いこうかな!」


「よ! さすが吉田!」



ひとクラスの人数が入ると、この広い部屋もとても賑やかで、少し狭くすら感じるくらい。



トップバッターの吉田くんの歌が始まり、みんなが手拍子をしながら、笑ったり歓声をあげたり。



みんながとても楽しい時間だから、ついドアに目がいこうとしてしまうのをなんとか制して、クラス会に集中した。
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