消極的に一直線。【完】
「具合悪いんでしょ」
心配そうに顔を覗き込まれて、慌てて首を横に振った。
「ほんとに? なんか顔色も良くないけど」
倖子ちゃんが言った直後に予鈴のチャイムが鳴った。
「保健室行く?」
「ううん、大丈夫だよ」
掴んでいた卵焼きをお弁当に戻して、お箸を片付ける。
うーん、と倖子ちゃんが唸って、ちらっと私の顔を見た後、息を吐いた。
「……じゃああたし席に戻るね」
心配そうな声を残して、倖子ちゃんが席を立つ。
手を振ると、倖子ちゃんは納得のいかないような顔で、手を振り返した。
少し朝から喉が痛いけど、保健室に行くほどのことじゃない。
テストも近いし、授業は受けておきたいし。
ほとんど残ったお弁当を片付けて、次の授業の教科書を出した。
「具合、悪いのか?」
いつの間にか学食から帰ってきていた真内くんに、ふと声をかけられた。
倖子ちゃんまでならず、真内くんにまで、心配をかけてしまった。
申し訳なくて首を横に振ると、真内くんは何も言わずに机に教科書を出していく。
授業の始まりのチャイムが鳴って、先生が入ってくる。
いつものように、午後の授業が始まった。
心配そうに顔を覗き込まれて、慌てて首を横に振った。
「ほんとに? なんか顔色も良くないけど」
倖子ちゃんが言った直後に予鈴のチャイムが鳴った。
「保健室行く?」
「ううん、大丈夫だよ」
掴んでいた卵焼きをお弁当に戻して、お箸を片付ける。
うーん、と倖子ちゃんが唸って、ちらっと私の顔を見た後、息を吐いた。
「……じゃああたし席に戻るね」
心配そうな声を残して、倖子ちゃんが席を立つ。
手を振ると、倖子ちゃんは納得のいかないような顔で、手を振り返した。
少し朝から喉が痛いけど、保健室に行くほどのことじゃない。
テストも近いし、授業は受けておきたいし。
ほとんど残ったお弁当を片付けて、次の授業の教科書を出した。
「具合、悪いのか?」
いつの間にか学食から帰ってきていた真内くんに、ふと声をかけられた。
倖子ちゃんまでならず、真内くんにまで、心配をかけてしまった。
申し訳なくて首を横に振ると、真内くんは何も言わずに机に教科書を出していく。
授業の始まりのチャイムが鳴って、先生が入ってくる。
いつものように、午後の授業が始まった。