消極的に一直線。【完】
張り詰めた空気を感じながら、書き終えた解答用紙と問題用紙を交互に見つめる。
期末テスト最終日。
最後の科目の英語。
残り時間を最終見直しにあてながら、教室に広がるシャーペンの音と、窓の外から聞こえる蝉の声を聞いた。
もう七月も半ばを過ぎ、今日テストが終わって、そのあと一週間学校に行ったら、終業式。夏休みが始まる。
季節は完全に夏になっていた。
颯見くんが私に、鈴葉ちゃんを好きだと宣言した日から、どれくらい経ったんだろう。
解答用紙の半分くらいまで見直したところで、静かな教室にチャイムが鳴り響いた。
「はい、そこまで。解答用紙裏返したまま前にまわしてー」
ざわざわと教室が騒がしくなる。
言われた通り解答用紙を裏返して、前の席の倖子ちゃんに渡すと、「終わったねー」と振り返りながらそれを受け取ってくれた。
期末テスト最終日。
最後の科目の英語。
残り時間を最終見直しにあてながら、教室に広がるシャーペンの音と、窓の外から聞こえる蝉の声を聞いた。
もう七月も半ばを過ぎ、今日テストが終わって、そのあと一週間学校に行ったら、終業式。夏休みが始まる。
季節は完全に夏になっていた。
颯見くんが私に、鈴葉ちゃんを好きだと宣言した日から、どれくらい経ったんだろう。
解答用紙の半分くらいまで見直したところで、静かな教室にチャイムが鳴り響いた。
「はい、そこまで。解答用紙裏返したまま前にまわしてー」
ざわざわと教室が騒がしくなる。
言われた通り解答用紙を裏返して、前の席の倖子ちゃんに渡すと、「終わったねー」と振り返りながらそれを受け取ってくれた。