消極的に一直線。【完】
ちょうど私と真内くんの座っている階段の前あたりで、サッカー部が練習している。
もしかしたら、サッカーをしてる颯見くんを私に見せるために、ここへ連れて来たのかな。
そう考え付いたけど、その確証もなくて、真内くんの考えがわからない。
それに、吉澄さん達にはお菓子と飲み物を頼まれているのに、こんな所でいていいのかな。
買ってくるの待っているんじゃないのかな。
私の落ち着かない様子を察知したのか、真内くんは、吉澄さんから渡された封筒を、パサっと私の膝の上に置いた。
「中身、カラ」
言われて、そっとそれを手に取り、封筒の口を開いて、中を覗いてみる。
見える限り、何も入っていない。
少し信じられなくて、封筒を逆さにして振ってみても、やっぱり何も出てこない。
真内くんの言う通り、中身はカラだ。
どういうことだろう。
もしかしたら、吉澄さんの手違いなのかもしれない。
それとも、知らない間に封筒の中を盗まれていた、としたらどうしよう。
もしかしたら、サッカーをしてる颯見くんを私に見せるために、ここへ連れて来たのかな。
そう考え付いたけど、その確証もなくて、真内くんの考えがわからない。
それに、吉澄さん達にはお菓子と飲み物を頼まれているのに、こんな所でいていいのかな。
買ってくるの待っているんじゃないのかな。
私の落ち着かない様子を察知したのか、真内くんは、吉澄さんから渡された封筒を、パサっと私の膝の上に置いた。
「中身、カラ」
言われて、そっとそれを手に取り、封筒の口を開いて、中を覗いてみる。
見える限り、何も入っていない。
少し信じられなくて、封筒を逆さにして振ってみても、やっぱり何も出てこない。
真内くんの言う通り、中身はカラだ。
どういうことだろう。
もしかしたら、吉澄さんの手違いなのかもしれない。
それとも、知らない間に封筒の中を盗まれていた、としたらどうしよう。