消極的に一直線。【完】
鈴葉ちゃんと知り合ったのは中学生のとき。
学校は違ったけど、通っていた塾が同じで、誰とも話せず一人でいた私に唯一話しかけてくれた。
せっかく話しかけてくれたのに上手く会話できない私に、「ゆっくりでいいんだよ」って言ってくれた、そんな人。
そうやって毎日塾で一緒にいてくれて、喋るのが苦手な私を受け入れながら話しかけてくれたおかげで、次第に鈴葉ちゃんには緊張せずに話せるようになっていった。
そんな鈴葉ちゃんだから、彼女の周りにはたくさん人が寄ってくる。
女子も男子もみんな鈴葉ちゃんが好きで、鈴葉ちゃんの周りはみんな笑顔で。
私はそんな鈴葉ちゃんにずっと憧れている。
こんな人になりたいって、会うたびに、見かけるたびに思う。
同じ高校になって、塾の先生に一緒に報告しに行った時は、これから学校で毎日会えるんだと嬉しく思っていたけれど。
地元でも有名なこのマンモス校では、クラスが遠く離れてしまったせいでほとんど会う機会がない。
私は十二組で鈴葉ちゃんが二組。
校舎と校舎を繋ぐ渡り廊下を二回も通らないといけないほどの距離。
一学期の間に会えたのは、体育でグラウンドに向かっていた時に偶然会えた三回だけ。
それでも、出会ったら必ず声をかけてくれるから、それが嬉しい。
学校は違ったけど、通っていた塾が同じで、誰とも話せず一人でいた私に唯一話しかけてくれた。
せっかく話しかけてくれたのに上手く会話できない私に、「ゆっくりでいいんだよ」って言ってくれた、そんな人。
そうやって毎日塾で一緒にいてくれて、喋るのが苦手な私を受け入れながら話しかけてくれたおかげで、次第に鈴葉ちゃんには緊張せずに話せるようになっていった。
そんな鈴葉ちゃんだから、彼女の周りにはたくさん人が寄ってくる。
女子も男子もみんな鈴葉ちゃんが好きで、鈴葉ちゃんの周りはみんな笑顔で。
私はそんな鈴葉ちゃんにずっと憧れている。
こんな人になりたいって、会うたびに、見かけるたびに思う。
同じ高校になって、塾の先生に一緒に報告しに行った時は、これから学校で毎日会えるんだと嬉しく思っていたけれど。
地元でも有名なこのマンモス校では、クラスが遠く離れてしまったせいでほとんど会う機会がない。
私は十二組で鈴葉ちゃんが二組。
校舎と校舎を繋ぐ渡り廊下を二回も通らないといけないほどの距離。
一学期の間に会えたのは、体育でグラウンドに向かっていた時に偶然会えた三回だけ。
それでも、出会ったら必ず声をかけてくれるから、それが嬉しい。