消極的に一直線。【完】
時はさかのぼり、高二の一学期の終業式前日。


放課後の部活中に事件は起こった。



いつもはボールのコントロールに狂いがないと評判の嵐が、グラウンド前の階段にボールを飛ばしてしまった。



その近くに人がいたみたいで。



慌てて謝りにいった嵐がなかなか戻って来ないから、もしかして人に当たっていたのかもしれないと心配になって駆けつける。



そうして見えてきたのは、嵐と何か話をしている雫ちゃんと真内くんだった。
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