キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
☆☆☆

予定通り、あたしたち3人は始発の電車に乗る事ができた。


「途中で2回ほど乗り換えなんだけど、2度目の乗り換えの時は次の電車まで1時間は待たなきゃならない」


時刻表を見ながら寛太がそう言った。


「そんなにかかるの?」


寝不足な顔をしている沙良がそう聞いた。


「あぁ。目的地は田舎だからな。1時間待つくらいなら歩いた方がいいかもしれない」


寛太の言葉にあたしは頷いた。


少し大変になるかもしれないけれど。1時間もホームで待っているなんてできなかった。


そんな時間はもう残されていないハズだ。


「沙良、歩ける?」


「あたしは平気。2人は?」


「もちろん」


寛太は大きく頷いた。


あたしたちの目的はただ1つ。


沙良を助けることだ。
< 108 / 242 >

この作品をシェア

pagetop