キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
祭り
さすがに花を100本購入する余裕はなかった。
帰りの電車賃を考えると、野花を積むくらいしたあたしたちにはできない。
あたしたちは図書館の女性に事情を説明し、丘の上までやってきていた。
ここには沢山の花が咲くのだそうだ。
時期的にまだ少し早いかもしれないと言われていたけれど、そこには白い花が沢山咲き誇っていた。
丘一面の白い花に思わずため息が出る。
「綺麗」
沙良も立ち止まり、そう呟いた。
一瞬呪いの動画のことなんて忘れてしまいそうになる。
「コスモスだね。だけど白色ばかりを見るなんて初めてかも」
あたしはそう言い、背の高くなったコスモスを一本千切った。
風が吹くと丘全体のコスモスが揺れて、とても幻想的に見える。
「なんか、摘むのがもったいねぇな」
寛太が珍しく乙女みたいなことを言っている。
帰りの電車賃を考えると、野花を積むくらいしたあたしたちにはできない。
あたしたちは図書館の女性に事情を説明し、丘の上までやってきていた。
ここには沢山の花が咲くのだそうだ。
時期的にまだ少し早いかもしれないと言われていたけれど、そこには白い花が沢山咲き誇っていた。
丘一面の白い花に思わずため息が出る。
「綺麗」
沙良も立ち止まり、そう呟いた。
一瞬呪いの動画のことなんて忘れてしまいそうになる。
「コスモスだね。だけど白色ばかりを見るなんて初めてかも」
あたしはそう言い、背の高くなったコスモスを一本千切った。
風が吹くと丘全体のコスモスが揺れて、とても幻想的に見える。
「なんか、摘むのがもったいねぇな」
寛太が珍しく乙女みたいなことを言っている。