キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「大丈夫だよ」


沙良はそう言い、深呼吸をしてスマホ確認した。


同時に、沙良の顔が歪んだ。


「見せて」


あたしはそう言い、沙良からスマホを受け取って画面を確認した。


そこに表示されていたのはあの砂嵐の動画で、最後に《残り1日》と書かれている。


カウントダウンは止まっていない。


沙良が自分の体を抱きしめてうずくまった。


死の恐怖が目前まで迫って生きているのだ。


あたしは後ろから沙良の体を抱きしめた。


その体は見た目以上に震えていて、寒いのかと勘違いしてしまうほどだった。
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