キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
それから数時間後。


あたしたちは宿舎を後にして河へと移動してきていた。


昨日の祭りは嘘のように静まり返っている。


あれだけ賑やかだった露店も、すでにすべて撤去されている。


「なんだか寂しいな」


寛太がため息交じりにそう呟いた。


「祭りの後のなんとかって感じだね」


あたしがそう言うと、沙良が「そうだね」と、頷いた。


河原には、昨日流され切れなかった灯篭がいくつか打ち上げられている。


「これ、流してあげようよ」


沙良が灯篭の1つに近づいてそう言った。


それはひまわりの絵が描かれている可愛い灯篭だった。


小学生くらいの子が書いたようで、隅には名前も書かれている。
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