キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
☆☆☆

それから数時間、あたしたちは図書館で時間を潰して駅へと移動を始めていた。


「博樹はタイミングよく電車に乗れたらしい」


スマホを確認して寛太がそう言った。


「そうなんだ」


そう返事をしたところで、電車の音が近づいてくる。


見るとオレンジ色の電車が駅に停車するところだった。


きっとあれに乗っているんだろう。


駅の外で待っていると数人の乗客と共に博樹の姿が見えた。


「博樹!」


小さな駅だから少し声を上げればすぐに届く。


寛太の声に気が付いた博樹が走って来た。
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