キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「寛太! お前こんな所にいたのかよ」


そう言う博樹の顔は青ざめている。


あの動画の意味はすでに理解しているから、当然だった。


「あぁ。博樹、お前大丈夫か?」


寛太にそう聞かれて、博樹は表情を歪めた。


「大丈夫なもんかよ……」


弱弱しい声でそう言い、今にも泣きだしてしまいそうな顔になる。


教室内で見る、おちゃらけたキャラクターはどこかへ消えてしまっていた。


「俺たちこの町のイケニエの祭りが動画の原因じゃないかと思ってるんだ」


「は? イケニエ?」


詳しい話はしていなかったのか、博樹は混乱した声を上げる。


「寛太。場所を移動して話をしよう」


あたしはそう言い、4人でスーパーへと移動したのだった。
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