キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
☆☆☆

この町にコンビニやファミレスはない。


ちょっと座って会話をする場所と言えば、公園かこのスーパーになってしまう。


あたしたちは人目を気にしながらも、動画に録音されていた歌について博樹に説明をした。


半信半疑な博樹が自分に送られて来た動画を、最大音量で流した時、やっぱり同じ歌が聞こえて来た。


「本当だ……全然気が付かなかった」


「あたしもだよ。寛太に言われて初めて気が付いたんだから」


沙良がそう言った。


「で、この歌を探して行くとこの町に辿りついたんだ。この町は昔大きな河にイケニエを捧げていた。お前も見たろ?」


寛太の言葉に博樹は頷いた。


このスーパーへ来るまでに、あの河は通っている。
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