キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
1体だけ
寛太のこだわったご飯の効果が出たのかどうかわからないが、地蔵に掘られた名前とイケニエの名前を確認していく作業はスムーズに進んでいた。
あたしと沙良で河の南側。
寛太と博樹で河の北側を調べている。
「綺麗にされてるよね」
自分たちの街に立てられているお地蔵と比べてみても、ここのお地蔵はとても手入れがされている。
草も生えていないし、コケがついているようなお地蔵も1つもない。
普段から町の人たちが手入れしているのがよくわかる。
「そうだね。でもこれだけ綺麗にされてても、イケニエにされた人が報われるワケじゃないよね」
沙良が沈んだ声でそう言った。
「そうだね……」
あたしはなんと返事をすればいいのかわからなくて、中途半端に頷くしかできなかった。
自分から望んでイケニエになった人なんて、きっといないだろう。
あたしと沙良で河の南側。
寛太と博樹で河の北側を調べている。
「綺麗にされてるよね」
自分たちの街に立てられているお地蔵と比べてみても、ここのお地蔵はとても手入れがされている。
草も生えていないし、コケがついているようなお地蔵も1つもない。
普段から町の人たちが手入れしているのがよくわかる。
「そうだね。でもこれだけ綺麗にされてても、イケニエにされた人が報われるワケじゃないよね」
沙良が沈んだ声でそう言った。
「そうだね……」
あたしはなんと返事をすればいいのかわからなくて、中途半端に頷くしかできなかった。
自分から望んでイケニエになった人なんて、きっといないだろう。