キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
連絡網
保健室にはあたしと沙良の他に、2年B組の幸穂がいた。


幸穂はリナと同じ中学だったようで、あたしたちのいるC組によく遊びに来ていた。


今日は幸穂の顔色も悪くないように思えて、あたしと沙良は目を見交わせた。


「どうしたの、頬」


沙良の頬が赤くなっていることに気が付いて、幸穂がそう聞いて来た。


本当の事を言っていいものかどうか迷い、あたしと沙良は黙り込んでしまった。


自分の友達がクラスメートと殴っただなんて、知りたくないだろう。


「もしかして、リナ?」


そう聞かれ、ハッと息を飲んで幸穂を見た。


「どうしてリナだって思ったの?」


「ちょっと……思い当たる事があって」


そう言い、幸穂は視線を伏せた。


長いまつ毛が小刻みに揺れている。


「思い当たる事ってなに? リナ、なんだか今日は様子がおかしくて」
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