キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
☆☆☆

今日はとてもいい天気だった。


朝から大好きなチーズを乗せたトーストを食べたあたしは絶好調な気分だ。


「あ、リナ。おはよう!」


登校途中の友人を見つけてあたしは片手を上げて挨拶をした。


ポニーテールの板野リナが一瞬こちらを見て、そして逃げるように走って行ってしまった。


あたしはポカンとしてリナの後ろ姿を見送る。


「なんだありゃ」


後ろからそんな声が聞こえてきて振り返ると、そこにはクラスメートの平川寛太(ヒラカワ カンタ)が立っていた。


寛太はスポーツマンで、まだ梅雨開け前だと言うのによく日に焼けていた。


「リナ、なんかあったのかな」


普段から挨拶を無視するような子じゃない。


高校に入学してからずっと仲が良かったから、リナの性格は少しは把握しているつもりだった。
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