キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
声も出せず、もがく沙良。


「沙良!! 沙良!!」


下から手を伸ばしても、沙良の首までは届かない。


恐怖よりも焦りが勝っていた。


このままでは沙良が殺されてしまう!


ミズキさんの呪いによって、殺されてしまう!!


あたしは咄嗟にツタに手を伸ばしていた。


これを引きちぎることができれば沙良は助かる。


「手伝って!!」


男2人の力を借りて、思いっきりツタを引っ張った。


ブチブチブチッと繊維質な物が千切れて行く音が響き渡り、沙良の体が落下してきた。


激しくせき込む沙良。


「沙良、大丈夫!?」


涙目になっているが、沙良は無事のようだ。
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