キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「はやくここから出るぞ!!」


寛太が叫び、階段をかけ上げる。


けれどドアはまだ固く閉じられたままだ。


「くそっ! 開け! 開けよ!!」


ガンガンとドアを殴りつける寛太。


その時だった。


「邪魔をするなあああああぁぁぁ!」


地の底から這い出てきたような怒号が聞こえて来た。


ここにいる4人のものではない。


もう1人の……ミズキさんの声だった。


寛太の体は弾き飛ばされ、地下室まで転がった。


痛みでうめく寛太。


「なんだってんだよ!!」


博樹が叫び、壁を蹴る。


誰もいない空中へ向けて血走った視線を向け「俺たちがなにしたってんだよ! あんたが死んだことと俺たち、なんの関係があるんだよ!!」と、叫び続ける。
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