キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
「やめなよ博樹!」


あたしは慌てて博樹へ駆け寄った。


ここにいるミズキさんの魂を逆なでするようなことはしてほしくなかった。


博樹はその場に膝をつき、頭をかかえて「チクショー!!」と、叫ぶ。


その時だった。


天井から大量の水がふって来たかと思うと、博樹の体を濡らしたのだ。


もちろん、天井もコンクリートで固められていて、水が出てくるような場所はどこにもない。


あたしは咄嗟に博樹から離れていた。


ズブ群れになった博樹はしばらく唖然とした表情を浮かべていたが、次第に焦りの表情を見せ始めた。
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