キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
喉を押さえて口をパクパクさせている。


「博樹、どうした?」


寛太が近づいて行き、ハッと目を見開いた。


「博樹! どうした? 呼吸ができないのか!?」


寛太が叫ぶ。


博樹の顔色は見る見るうちに青くなっていく。


開けたり閉めたりを繰り返している口の中からは、ゴボゴボと音を立てて水があふれ出してくる。


「いやっ!」


沙良が叫び、目を背けた。


「博樹、博樹!」


あたしは再び駆け寄り、博樹の背中をさすった。


なんで?


なんでこんな事をするの?
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