キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
イケニエ
それからどれくらい時間が経過しただろうか。
スマホの電波は届かず、あたしたちは地下室の床に座り込んでいた。
博樹の遺体には寛太が自分のTシャツをぬいでかけていた。
時間だけが空しく過ぎて行く。
この狭い空間にいると、呼吸すらままならなくなっていく。
酸素がどんどん薄くなっていくように感じられて、冷や汗が出た。
沙良はさっきから床に横になっていて、ほとんど動かない。
もう、起きている気力もないのかもしれない。
「大丈夫、心配することはない。俺たちがここにいることは、柏谷さんが知ってるんだ。ずっと出てこなかったら心配して来てくれる」
寛太が呟くようにそう言った。
そうであってほしいという願いがこもっている。
あたしは何も返事をしなかった。
心が重たくて、とても会話をする気になれない。
スマホの電波は届かず、あたしたちは地下室の床に座り込んでいた。
博樹の遺体には寛太が自分のTシャツをぬいでかけていた。
時間だけが空しく過ぎて行く。
この狭い空間にいると、呼吸すらままならなくなっていく。
酸素がどんどん薄くなっていくように感じられて、冷や汗が出た。
沙良はさっきから床に横になっていて、ほとんど動かない。
もう、起きている気力もないのかもしれない。
「大丈夫、心配することはない。俺たちがここにいることは、柏谷さんが知ってるんだ。ずっと出てこなかったら心配して来てくれる」
寛太が呟くようにそう言った。
そうであってほしいという願いがこもっている。
あたしは何も返事をしなかった。
心が重たくて、とても会話をする気になれない。