キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
青年はそう言い、あたしと寛太を吟味するように見つめた。


「少し、話を聞かせてもらえませんか?」


「話? なんの?」


「冨福ミズキさんについてです」


あたしがそう言うと、松田裕は目を見開いた。


そして「そうか、よくここまでたどり着いたな」と、不適な笑みを見せたのだ。


それはすべてを知っている笑顔だった。


「冨福ミズキさんの魂を利用しているのは、あなたですね?」


寛太が容赦なくそう聞いた。


「利用? まさか。俺はミズキを今でも愛してるんだ。利用なんてしない」


「でも、あの呪いの動画をつくったのはあなたですよね!?」


松田裕の余裕の表情に苛立ちを覚えながら、あたしはそう言った。


こっちは沙良が死んでしまうかもしれないという状況なのだ。


博樹の死体だって、地下室にそのままにしてある。
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