キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
しかし、見えない壁に行く手を塞がれているようで和室から出る事ができずにいる。


あたしたちは茫然としてその様子を見つめていた。


「これがあたしの本当の呪いよ」


ミズキさんの声が聞こえて来たと同時に、男たちの皮膚がパシッと音を立てて避けた。


それは小さな小さな裂け目だった。


男たちは一瞬何が起こったのか理解できない様子だったが、すぐにその痛みに叫び声を上げた。


それでも裂け目は止まらない。


パシッパシッパシッ。


目元が裂けた男から、眼球が転がり落ちた。


「やめろ、やめてくれ!!」


「俺が悪かった!」


「すまなかった! 謝るから!!」


「殺さないでくれ!!」
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