キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
目をこすり、なんども確かめる。


輝く光の中にとても美しい女性が立っているのが見えた。


「ミズキ……。ごめん、俺……」


「わかってる。あなたは少し間違えただけ」


ミズキさんはそう言い、ほほ笑んだ。


町1番と言われているだけあって、女性のあたしでもその笑顔を向けられれば照れてしまうだろう。


「でも、もう終わりにして」


「ミズキ……」


松田裕の顔が歪む。


これがミズキさんとの最後の別れだとわかっているからか、目には涙が浮かんでいた。
< 239 / 242 >

この作品をシェア

pagetop