キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
幸穂が亡くなったことで混乱しているのかもしれないが、あまりにも異常行動だった。


「リナ、落ち着けって」


寛太が助けに来てくれて、リナの背中をさする。


あたしは教室内を見回した。


みんなリナから距離を保ち、見守っている。


沙良と視線がぶつかった。


沙良はあたしを見た後、口を開いた。


「幸穂ね、昨日の終電で……ホームに飛び降りたんだって」


声には出ていなかった沙良の声が、あたしの耳にはっきりと聞こえて来たのだった。

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