キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
☆☆☆

しばらくすると先生がやってきて、リナは保健室へ運ばれた。


騒然とする教室内にどっと疲れが押し寄せて来る。


「幸穂は自殺だったの?」


自分の机に戻ってから、小さな声で更にそう聞いてみた。


沙良は左右に首をふり「わからない」とだけ答えた。


幸穂は自殺をするほどに悩んでいたのだろうか?


そんな話、聞いたこともなかった。


それにリナの反応も気になる。


『次はあたしが死ぬ』


それはまるで、自分が死ぬと分かっているような言い方だった。


「ちょっと、リナの様子を見てくるね」


あたしはそう言って、教室を出たのだった。
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