キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
心配
それからホームルームが終るまで待ってみても、リナは教室に現れなかった。


「休むって連絡も来てないみたいだね」


心配をしていた所に沙良がそう声をかけて来た。


「うん……」


「そんなに心配しなくても、ただのサボリでしょ?」


「それならいいんだけど……でも、今朝通学路でリナを見たから」


そう言うと、沙良が「そうなんだ?」と、聞いて来た。


「うん。声をかけたんだけど、無視されちゃって」


「嘘。リナってそんな子じゃないじゃん。聞こえてなかっただけじゃない?」


「そうだといいんだけど……」


そう言いながらも、それはないと思っていた。


あの時、確かにリナと視線がぶつかった。


リナはあたしに気が付いていたはずだった。


学校をサボルにしても、何か一言あったはずだ。
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