キミが死ぬまで、あと5日～終わらない恐怖の呪い～

リナは《今日》だったはずだ。


だからこそ、家から出ない方がいいとアドバイスをしたのだから。


先生としばらく会話をしていた女子生徒が悲鳴をあげて教室から駆け出して行った。


それを見たクラスメートたちがざわめき始める。


「先生、何かあったんですか？」


そう聞いたのは沙良だった。


顔色は悪いままなのに、しっかりとした声でそう聞いた。


「あぁ……。またホームルームの時にでも話す」


先生は言葉を濁し、リナの私物を持って教室を出たのだった。