キミが死ぬまで、あと5日~終わらない恐怖の呪い~
リナの母親からはそれ以上のことは聞けそうになかった。


あたしと沙良はリナの母親にお礼を言い、無言のまま家まで戻ってきていた。


「部屋、入る?」


玄関先まで来て、あたしはようやく沙良にそう聞いた。


「うん」


沙良は短く返事をして、あたしの後を付いて来た。


両親はもう帰ってきているけれど、とても会話をする気にはなれなかった。


リビングから声をかけてきた両親に「友達が亡くなったの」とだけ告げて、沙良と一緒に部屋へと向かった。


「リナはあのカウントダウンの通りに死んだ」


部屋に入った瞬間、沙良がそう言った。


ずっとそれが言いたかったのかもしれない。


「そんなの……ただの偶然だよ」


あたしはどうにか声を絞り出してそう言った。
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